インドを旅する駐在員

1978年 生まれのサラリーマン。2015年からインド ムンバイに在住。国内外問わず とにかく ビール と 旅 が大好き。  最近、白髪が増えてきた…

インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.00  

  • 突然の行き先変更

昨年、2021年  ディワリ休暇の振り返り

 

コロナ禍のインド国内のどこで休暇を過ごすのか…。

 

8月上旬から日本人駐在員の間で顔を合わせば交わされる

インド最大の休暇イベントへの問いだった。

 

私(以下、4460)は、早々に一人でGoaへ行くことを決めていた。

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なぜなら、Goaは、飛行機で1時間とムンバイから非常に近い

3か月前ならFlightも激安だ。

宿泊だって、一人なら安宿(INR 1,000以下)で十分。

 

そして、酒税がないためビールが水のように呑めるのだ。

 

2021のディワリは、10月30日(土)~11月7日(日)までの9日間

 

3ヵ月前の4460は、青い空の下、Goaのビーチで牛を見ながら

ビールをだらだらと呑んで、たまに海に入ったり、釣りをして過ごせばいい…

ぐらいに考えていたが、

 

待て待て待て待て…。

 

9日間は、ビールと釣りだけで満足できる尺ではない。長い、長すぎるやろ…。

 

今回の休暇は、『Goaではない!』

 

そのことにやっと気づいたのは、ディワリ休暇の2週間前だった。

 

じゃあ、どうすんねん。

 

2021年12月には、観光ビザが解禁になるという”うわさ”も出てきている。

この外国人が極端に少ないインド国内で、今しかできない経験をするしかない!

 

まずは、Goa行きのチケット、宿泊すべてキャンセル

 

決めたら即行動 ⇒ これが一番いい。

 

次は、行き先を変更するのにグーグルマップを眺めながら、Flightをチェック。

遺跡にフォート、砂漠もアリだ。

 

あれっ⁉

めちゃくちゃFlight 値段上がってる…。

予算オーバーやんか…。

 

後先考えずにGoaの予定をすべてキャンセルしたけど、

何もかも値段が上がっている。

 

ディワリ休暇の2週間前…。そら、当たり前か。

 

予算は、変更したくない。

だけどFlightは高い…。

時間だけは十分にある

 

じゃあ、列車で行けばいいやん。』

 

そうや、時間と好奇心、体力だけは、人一倍持っている。

忘れていたのは、思い切りの良さや

以前、家族と訪れたことのあるラジャスタンの西端

砂漠のジャイサルメール』まで、列車で行ってみよう!

 

行き先の変更や‼

 

  • インドで列車を予約できるのか?

4460は、インド国内旅行をするとき、下記のサイトからすべて自分で予約している。

www.easemytrip.com

基本的に旅行代理店を使わない。

旅に自由度がなくなるからだ。

 

どうやら、『IRCTC Account Details』なるものが必要なようだ。

 IRCTC とは、Indian Railway Catering and Tourism Corporation 

インド 鉄道協会といったところか。

 

IRCTCのホームページから、 Account Details の取得に向けた手続きを始めてみる。

www.irctc.co.in

ここで威力を発揮したのは、インドの生体認証 Aadhaarカードだ!

日本でいうところのマイナンバーカードに相当する。

このカードさえあれば、すべてがインド人扱い!

何も悩まず Aadhaarカード 情報を入力。簡単にAccount Details を取得できた。

 

でもよく見ると、4460のNationalityINDIAになってる…。

 

インドに帰化してしまったか…? なんだか不安…。

 

 

さて、気を取り直して列車の予約を。

サイトから簡単にできる

 

おぉ…

ムンバイからジャイサルメールまで結構時間かかるなぁ。

これは、複数の中継点を結んで観光しながら、

砂漠を目指すスタイルがいいかもしれない。

 

列車旅行は、パズルのように時刻表の凸凹と睨み合いだ。

限られた日程の中で目的を完遂するためには、綿密な旅程も必要というわけだ。

 

まるで、十津川警部…。

 

しかし、

遅れることが当たり前のインド鉄道で時刻表トリックは、成立するだろうか…。

 

馬鹿なことを考えて路線図を見つめているうちに、一本の進むべき線が見えてきた。

ジャイプール → ジョードプルジャイサルメール

 

ラジャスタンの城塞都市を列車で巡る

これを軸に旅程を組み立てよう!

 

  • 旅程は成立するのか?

ラジャスタンの城塞都市ならウダイプルも捨てがたい。

そこまで行くならチットールガルも…

だんだん欲が出てきた。

 

欲は好奇心だ。

 

旅に対して積極的になってきた良い証拠だ。

 

しかし、このウダイプル、チットールガル行きがこの後、悩みの種となるのである…。

 

今回の休暇は、10月30日(土)~11月7日(日)までの9日間。

 

先ずは、10月29日(金)の就業時間18:00以降も夜行列車で使ってしまおう。

29日にムンバイを出発して、夜行列車でジャイプールへ。

ここは、確定。何の問題もない。

 

ジャイプールを観光して、ジョードプルへ移動。

ジョードプルで一泊したらジャイサルメールへ。

ここも問題なし。確定だ。

 

砂漠のジャイサルメールで観光したあと、何処へ行こうか?

ウダイプルへ行くには、最寄りのジョードプルまで戻ろうか。

ジョードプルでもう1日観光したいし…。

 

あれっ⁉ジョードプルウダイプル間に列車が走ってない…。

ジャイプールまで戻らなあかんやん。 

 

ウダイプルに列車で行くためにジャイプールまで戻るのは避けたい。

同じ路線の復路にもう1日かける余裕はない。

 

何かいい方法はないか…

そうやっ!ローカル路線バスで行こう!

 

ウダイプル行きは、深夜特急 方式でツナグことに決定。

路線バスは市民の足、時間はかかるけど確実に到着するはずや。

 

ウダイプルとチットールガルの間は、列車が走っているので問題なし。

 

ウダイプルに戻ったらムンバイに戻るか…。

 

そういえば、ムンバイ鉄道研究会に所属されていた先達が、

アーメダバードとムンバイを結ぶ特別列車が飛行機よりも快適

と教えてくれたことを思い出す。

 

この旅の最後を特別列車で締めくくるのも悪くない。

 

ウダイプル から アーメダバード。

それなら、ここも路線バスでツナイでしまえ!

 

最後は、アーメダバードから特別列車でムンバイへ帰還。

できた…。約3,500㎞が、つながった。

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ONE PIECE』“ひとつなぎの大秘宝”

 

ふと頭によぎるこの有名なフレーズが、この旅での出会いとシンクロすることを

4460はまだ知らない…。

 

次回から、いよいよ旅の本編に

 

今日はここまで。