インドを旅する駐在員

1978年 生まれのサラリーマン。2015年からインド ムンバイに在住。国内外問わず とにかく ビール と 旅 が大好き。  最近、白髪が増えてきた…

インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.02

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人生初のインド寝台特急

 

勝手に一人で盛り上がってる4460を尻目に、乗車したBorivaliの駅を過ぎると、

今まで明るかった車内のあちこちで、部分的な消灯が始まった

 

どうも、手元のスイッチで照明調整が可能なようで、スマホも充電できる様子。

動画を見たり、音楽を聴いたり。寝る前のリラックスタイムの始まりだ。

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20:30 みんな、それぞれが寝る準備を始める。

毛布を持ち込んでいる人、寝袋の人、さすが寝台列車。寝るための準備がすごい。4460…。少し準備が甘かったか⁉

 

フリースを1枚持ってきている。

寝るときは、これを着込んで仮眠しよう…。

 

21:00

まだ横になるような時間でもないので、バックパックを置いて貴重品だけ持ち、

寝台列車の中をうろうろと探索してみる。

 

『A1』グレード客室

スリーパータイプで向かい合う2段ベットの4席で1セット。

扉で仕切られ部屋になっている。グループならメチャクチャいいやん

インド人と3対1になったら、逆に厳しいな…

この旅で、1度だけ『A1』予約を入れている。

どうなるのか少し楽しみだ。

 

トイレ

A、Bグレードの車両には、洋式とインド式がそれぞれ設置されている。

わりと清潔感のあるトイレを完備。この上ない安心感…。

これなら何時間乗っても大丈夫だ。

 

チャイ ワラのおっさん

『チャイ・チャイ・チャ~イ』と独特のリズムとええ声で、

ヤカンと紙コップを持って定期的にやってくる。

吸い込まれるように注文して飲んでしまうから不思議。

 

列車の扉

基本的に開いたまま。開いたまま寝るの…。

ええんかそれで…⁉と思うが、いいらしい。

A1グレードの乗客以外は、内ドアがないので、風を嫌って自主的に閉めている。

 

酒の車内販売

インド列車は、基本的に車内禁酒。事前に調べていたが、ほんとのようだ…。

当然、待っていてもチャイ ワラのように ビールの車内販売はやってこない。

 

ところが、たとえ車内禁酒であっても、何処の国にもやっぱりいる…。

 

スリーパー席の2階では、インド人がタオルで隠してウイスキーを飲んでいる…。

4460も、冷えた缶ビール 3本、隠し持ってきてよかったー。

 

いろいろ探索、確認してみたが、どうもインド寝台列車

快適に過ごせて、十分 寝れそうだ。席に戻って『深夜特急』でも読みながら、

隠しビール』を飲んで眠気がやってくるのを待とう。

 

  • 突然の休憩 そして、夜食

深夜特急』大人になってから読んでも、やっぱり面白い

少し疲れを感じていても、”やめどき”が分からなくなる…。

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01:00 

真っ暗な線路を走っていても、駅を通り過ぎると パッ と手元が明るくなる。

そのたびに、顔を上げて外を見ると深夜でもホームに座ってる人がいる…。

家に帰らないで大丈夫なんか…?改札もないから、駅に住んでるんかな…。

 

ゆったりとそんなことを考えながら、夜の闇の中を列車が進む。

ゆっくりと眠気がやってきて…やっとウトウトしかけた時、

ブレーキの抵抗で目が覚める。

 

駅に止まるようだ…

 

2:20

ゆっくりとホームに列車が滑り込み、駅の灯で車内が照らされる。

何人か列車に乗り慣れた感じのインド人が、手際よく身支度を整え始める。

 

どうやら、数人が降りるようだ。 でも、こんな夜中に。ここで?

 

身支度中のインド人に、降りるのか?と尋ねてみると、

この駅には、『20分止まるよ。ちょっと休憩。』って言っている。

 

みんな、外の空気を吸って、手足を伸ばす準備をしているらしい。

 

列車がもうすぐ停止する…。

待ちきれないインド人は、止まる前から降りてる…。

その数秒で何が変わるんや

 

4460も外へ出てみる。

夜になって少しだけ下がった気温の分だけ、少し湿度が上がった気がした。

 

おっ。売店あるやん。

 

 

いい におい…。

 

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ワダ バオを食べよう!

 

旨い…

 

午前2時を過ぎてるけど、40歳超えてるけど、太るかもしれんけど、食べよ…

青唐辛子の素揚げ 塩味も おいしいねん

食べよ…

 

さすがインド寝台列車

予想外の時間帯に炭水化物を強引に大量摂取。

この後、快適に睡眠に入っていけたのは、夜食のおかげかもしれない…。

 

  • そして夜明けがやってきた。

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ふっと目が覚めると、車窓に朝日が見える。

こんなにも建物がないところで朝日が見れると思っていなかった。

いきなり、ちょっと感動

 

向かいの席のおじさんも、静かに朝日を見ながら胸に手を当てていた。

国籍や文化は違っても、感じるところは同じというやつか…。

 

ジャイプールまではもう少し。もう一度 目を閉じて横になり、まどろむことにした。

 

次回は、いよいよ ピンクシティー ジャイプールに

 

今日はここまで。