インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.03
- もう一度 停車、今度は朝食。
うたた寝を楽しむ4460。
こんな時間がずっと続けばいいな…。
8:30 暑いな…。焼かれてる感じがする。
車窓から差し込む 朝日の角度が変わって、
スリーパーシートで横になる4460の顔に日光が直撃していた…。
さすがインド、暑い。
もう寝てられへん、起きますよ。
ふいに、列車がブレーキに傾く。
また止まるのか?
夜食の時の経験もあって、駅での休憩に4460も慣れたてきた。
今度は、列車が止まる前に、売店前のベストポジションに降りてやろう。
これが…なかなかコツがいる…。
列車を飛び降りた瞬間から、列車の速度と同等速度で走ることができなければ、
はっきり言って、かなりの確率で、コケる!間違いない!
朝一番で、コケなかったのは日ごろの鍛錬の成果か、調子が良かっただけか…。
正直危なかった…。膝への負担が大きい…。
降りるタイミングが合わず売店の正面を逃してしまったが、
売り子のおにーちゃんが朝食をいっぱい持って笑顔で歩いて来てくれた。
コケたらもっと笑ってくれたと思うが…。
おにーちゃんこっちまで来るなら、こんな危ない降り方、もうしません…。
朝食もしっかり食べて、また、車窓からの眺めを楽しみつつ kindleで読書。
本を読むだけでも贅沢な時間なのに、インド寝台列車の環境を考えると貴重な経験。今、インド国内にいる。
恵まれた環境を噛みしめる。
11:50 列車が緩やかにスピードを落とし始めた。
いよいよジャイプールに到着するようだ。
ここまで一緒に時間を共有してきたスリーパー席のインド人も、
荷物をまとめ始めている。
短い間に濃密な時間を過ごした列車から降りてしまうことへの 後ろ髪の引かれ具合…。
寝台列車の毒に 少し侵されてしまったようだ。
- ピンクシティー ジャイプールに到着
天気は、快晴。
時間はかかったけど、最初の目的地:ジャイプールに到着。
さすが、ラジャスタンの州都。駅も大きく、人も多い。
そういえば、ムンバイを出発してから、まだ日本人に出会っていない。
コロナ禍の観光ビザが発給されない状況では、当然のことかもしれない…。
ホームをインド人の流れに乗って、駅舎のほうに歩いていく。
とりあえず、ピンクシティーの象徴:風の宮殿 ハワー マハールまで行ってみるか。
考え事をしながら歩いていくと、やっぱりここにも改札はなくて、
いきなり駅の外に出てしまうようだ。
だいたいこの辺から、駅の外。と感じるのは、リキシャからの客引きでわかる。
4460もインドでは 外国人。やっぱりリキシャ運転手に囲まれた…。
『どこに行くんだ?』『今夜の宿は取っているのか?』『お前は日本人か?』
『何の仕事をしているんだ?』『何歳だ?』『一人か?』『家族は?』
お願いやから、少し静かにしてくれ…。
『ナマムギ、ナマゴメ、ナマタマゴ!』
⁉ なんでこの場面で…。
かつて、ジャイプールに到着した先達が仕込んだのか…。
それにしても、もうちょっと教えておきたいと思う日本語、無かったんか。
ヨシっ。気に入った。『ナマムギ号に乗ろう』。
ナマムギ君、カッコつけすぎやろ…。
ムンバイで見ないタイプの電動リキシャを写真に収めようとしたら、
ちょっと待ってくれと、ポーズを取り直した。
さまになってるよ、ナマムギ君…。
次回は、ナマムギ君と 風の宮殿: ハワー マハール へ
今日はここまで。