インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.04
- ナマムギ君とハワー マハールへ
電動リキシャの運転手 ナマムギ君との出会いに軽い衝撃を受けた 4460だったが、
彼のリキシャに乗って、ジャイプール駅から ハワー マハールへ向かうことに決めた。
この電動リキシャ、車幅は狭いが 向かい合って4人乗りも可能。
屋根以外の外装無し…。ずいぶん開放的な乗り物だ。
あらら…。料金メーターが付いていない。運賃は、交渉タイプのようだ。
ナマムギ君、ハワー マハールまで いくら?
『400ルピー。一日観光ガイドをしてやったら、700ルピーだぜ。』
待て待て。4460はインド7年目やで。インド リキシャの相場もわかってる…。
『初めてインド来た~! リキシャ初めて乗ってみた~』みたいなフレッシュ感は、
…残念ながら もう無い…。
ナマムギ君、4460のどこを見てそんな勘違いをしてしまったんだ。
iPhoneのグーグルマップでハール マハールまでの距離を表示し、彼に伝える。
ムンバイでは、この距離は60ルピーぐらい。
『オレ、ムンバイ、7ネン、スンデル。』
ダメ押しは、インド版マイカード『アーダールカード』の出番だ。
ホレッ、アーダールも持ってるぜ。
ナマムギ君:『なんや、インド人か。日本人かと思った…。』
いやいやいやいや。そこは違う。日本人やで。
とにかく、アーダールを持ってるとインド人になるらしい。
この時 4460は まだ気付いていないが、旅を続ける中でアーダールによる
インド人化の恩恵を今後も受け続けることになるのである。
ナマムギ君、面白いから 100ルピーで交渉成立!
出発しよう!
- 窓はないけど リキシャの車窓から
ピンクシティー。建物も なんか意識 してるようなしてないような。
今のところ、そこまで ピンク でもないし…。
観光と宝石で成り立っている印象のジャイプール。
ピンクもっと強調したら…。これは、余計なお世話かもしれない。
おっと、なんか雰囲気出てきたよ。
WE WEL COME 歓迎されているようだ。
しかし、パステルカラーにはなってきたけど、ピンクではないな…。
何回か、交差点を曲がって…。
ムンバイもそうだが、インドの大きな交差点は 『ラウンドアバウト』方式が多い。
交差点は大きな円状の道路となっていて、各方向からの道から車が侵入してくる。
基本は、時計回りに動きながら行きたい方向の道路へ 左折で出ていく方式だ。
信号機がいらないから、停電が多く て交通ルールが自己流なインドには、
比較的向いているのかもしれない。
そうだ、パリの凱旋門をイメージしたらわかりやすいかもしれない!
だけどここは、インドのジャイプール…イメージがブレてまうわ…。
- ハワー マハール 到着
少し大きなラウンドアバウトをゆっくり左折すると、それは突然現れた。
おおっ、ピンクやん。そして、でかい。
ハワー マハル(風の宮殿)953の小窓が通りに面しているらしい。
この小窓を通して風(ハワー)が 循環する構造となっていて、
暑い時でも中が涼しい状態に保てるようになっている。
小窓は、むかしの宮中の女性たちは姿を見られることを禁止されていて、
この格子がついた小窓でしか 外を見ることができず、宮殿の内側から
街の様子を眺めていた。
それにしても、思い切ったデザイン。
ここでナマムギ君とは別れて、ハワー マハールの中に入ってみることにしよう。
次回は、ハワー マハールの内側から。
今日はここまで。