インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.12
- 電動リキシャ ちょっと肌寒い…。
POMAのリキシャは、速い。
昨日までのチェキヲさんとの違いは明らかだ。
それは、運転手の気性の差なのか、車体のスペックの差なのか?
そういえば、チェキオさんの電動リキシャは、ボロボロだった…。
4460が住むムンバイよりも北側に位置するジャイプール。
今日は、10月31日、もうすぐ11月。日本なら衣替えを終えていないといけない季節だ。
肌寒いのも当たり前か…。
POMAのフリース買おうかな…。
- 朝焼けのハワーマハール
POMA『ここを左に曲がったら、ハワーマハールだ』
『ハワーマハールへは、行ったのか?』POMAが尋ねてきた。
…昨日行ったよ。…
ラウンドアバウトを左に抜けると、突然、上半分だけ朝日を浴びるハワーマハール。
ジャイプール市内の中心に造られているこの建物は、東西南北何処へ行くときも目に入る。また、ラウンドアバウト付近にあるため、地理が掴み切れていない旅行者は、右折、左折、直進したら、突然ハワーマハール。という状況になるのである。
POMA『止まるか?』 いや、先に進んでくれ…。
POMAのリキシャのスピードが、また少し上がったように感じた。
- 朝日が昇る ジャル マハール
ジャイプール市内の平地をひたすら走ってきたが、進む道にも少しずつ傾斜がでてきた。やはりラジャスタン丘陵要塞群の一つ、アンベール城に向かっているのだから坂道にもなる。
今日は、歩いてこなくてよかった…。
突然、右側の視界が広がり、朝日が顔にあたる。
POMA『ジャル マハールだよ』突然の案内。
電動リキシャの運転手は、名ガイドが多いようだ。
ジャル マハール
マン・サガル湖の中心に、マハラジャ、マド・シング1世(1750-1768)によって狩猟用ロッジとして考案され、1734年にジャイ・シング2世によって建てられた宮殿。ピンクの砂岩でできており、ラージプートとムガールの美学の融合により造られ、遠くのなだらかな丘を背景にして、宮殿はまるで湖水に浮かんでいるかのように見える。
おおっ…。凄い、いいやん。
あの中まで行ってみたい。
POMAに尋ねてみると、あっさり『中には入れません』
うーん…。あのブロッコリーみたいになってるところが気になる。
そこまで行って見てみたい。
しかし、朝日で後光がさして凄い逆光…。
帰りに、もう一度停まってもらおう。
- いよいよ、アンベール城へ
ジャル マハールを出発すると、左右にうねる本格的な峠道となってきた。
ここで、POMAの運転も本格的な峠仕様の運転に変わる。三輪なのにとにかく早い。上り坂のカーブが続く峠道を三輪の電動リキシャで、前に走る車を追撃し、抜いていく。
なんでもいいけど、無理はしないでほしい…。
ふっと、峠の傾斜が変わる。ピークを越えて坂道が下りに変わったようだ。
あれっ…。
POMAのスピードが落ちる。
下り坂は、苦手のようだ。
ゆっくりと左側の視界が開けはじめ、水辺が見えてくる。視線を前方に向けると稜線の先に建物が見える。ここからみても、大きい。
あれが、アンベール城だ。
朝日に照らされ、静かに湖に映る アンベール城。早朝から出てきた甲斐があった。
次回は、いよいよアンベール城の内部へ。
今日はここまで。