インドを旅する駐在員

1978年 生まれのサラリーマン。2015年からインド ムンバイに在住。国内外問わず とにかく ビール と 旅 が大好き。  最近、白髪が増えてきた…

インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.13

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  • 早朝のアンベール城へやってきた

ここまで快走してくれた 電動リキシャの運転手 POMAとは、ここでお別れ。

 

POMAの狙いが外れて、4460がまさかの奇跡でぴったり持っていた440ルピーを払ってもよかったが、肌寒い早朝にフリースを着込んで快走し、ジャル マハールにも案内してくれたので、勝手な予測だが彼が希望しているはずの500ルピーを払う

 

POMA『ジャル マハールに停まったから、600ルピー』あっさりかわされる…。

 

上には上がいる…

440ルピーが500ルピーになったのに、お礼も言わずに600ルピーを要求…

インド人、鋼の精神力だ…

 

軽く500ルピーであしらって、お別れすることにした。

 

  • 象との出会い

今回、アンベール城への入城は、どうしても象に乗っていきたいと考えていた。

大きな象の背中に乗って、ゆっくりと高い視線から景色を眺め、坂を登り、門をくぐる。これが4460の希望だ。

 

すべては、マハラジャの気分を味わうためだ。

 

時刻は、7:45。インド人観光客は、まだ、数えるぐらいしかいない。

今のうちにエレファント ライドのスタート地点へと急ぐ。

 

あっ。象がいた。

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象使いの男『すぐ乗れるよ。お前は、今日一番目の客だ。』『1100ルピー』

 

おっと。

 

結構な料金を取るのね。ネズミホテルよりも、チェキヲさんよりも、POMAよりも、エレファント ライドの象が 最も料金が高い。当たり前のようで 厳しい現実

 

でも、乗り越えないと…

象に乗りますっ。

 

  • 象に揺られて

混み合っている時なら二人乗りのようだが、今回は、一人旅

象の背中にもお一人様だ。

 

ゆっくり歩く象の肩甲骨の動きが、思ったよりもダイナミックな動きをしている。

象の背中に触れてみる。

ゲジゲジで腰のしっかりした毛がもっさり生えているが、手のひらで触ると、

その向こうから確かな体温が伝わってくる。温かい

 

改めて…象って大きい…

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歩いて登れば、坂の外壁は背丈よりも高く外を見ることはできない。

だけどここは、象の背中のうえ。

壁の向こうも悠々と見渡すことができる。快晴で なかなかの景色だ。

 

嗚呼、いい気分。これが、マハラジャ

 

パシャ!パシャ、パシャ!

象の足元にいつの間にか インド人カメラマン

 

いい気分で象に揺られてるのに、勝手に写真を撮るな

 

カメラマン『両手を挙げてポーズをとって~

待て待て。

40を越えたおっさんが、象の背中両手を挙げて わ~い‼って…、やるかいっ‼

 

人がせっかくマハラジャに思いを巡らせているのに邪魔をするな

あっちに行ってくれ

 

カメラマン『写真は、アルバム4000ルピー。データ付きなら6000ルピー。

勘弁してくれ…。

せっかくのエレファント ライドを台無しにする気か。ありえない。

 

象さん、彼をプチっと踏んずけてくれ…。

 

最後の手段、完全無視

彼の声は、4460には届かない。

 

カメラマンは、相手にしなくなった私を黙って静かに激写し続ける…。

しかしこれが、この後の激闘の火種になることを、

そしてチェキが4460を助けてくれることをまだ知る由もなかった…。

 

次回は、アンベール城内部を探検だ。

 

今日はここまで。