インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.24
- 後ろ髪を引かれながら…
ジャイプール市内から約20分、電動リキシャに乗って駅に向かう。
ジャイプールの電動リキシャの運転手は、みんな観光ガイドをやりたがる。
たとえ乗客がすでに訪れたことがあって、例えば、すでに写真に収めていたとしても、
自分に対する付加価値が発生するかもしれない可能性に賭けて、
懸命なアプローチをしてくる。
この積極性、見習わないといけない…。
『アルバート・ホール博物館だぜ』…うーん、知っている…。
一昨日よりも光の加減で、少し遠いが鮮明に建築物が見えている。
ジャイプールに来てからよく感じることだが、
時間、陽の差し方、角度によってその表情が変わる。
思い切って、中に入ってみてもよかったかな…。でも、また次回かな…。
運転手さん、駅へ向かってください…。
アルバート ホールを横目に進んでいくと、目的のジャイプール駅が見えてきた。
- ジャイプール駅の中へ
10:00 ジャイプール駅到着。
到着時は、リキシャ運転手に囲まれ、ゆっくりとこの駅を見ることはできなかったが、
今回は、さすがにリキシャから降りてきた4460にリキシャに乗らないかと
誘ってくる運転手はいないようだ。
ジャイプールの駅は、東西に細長い駅舎を入口 と 出口 の案内表示で、明確に別けている。西側が入口で、東側が出口だ。基本的には、インド列車の駅に改札は存在しない。それなら、なぜ別けているのか?
それは、入場者の手荷物チェックと身体検査をするためだ。
駅に限らず、インドでは 空港はもちろん、ホテル(宿泊するほう)やショッピングモールに入るときも、また、スーパーマーケットに入る時ですら、手荷物チェックと身体検査が行われる。
一説によると、記憶に新しい2008年のムンバイ テロ事件の後、
各地で検査が強化されたとのことだ。
日本人には、馴染みのない取り組みだが、隣国との緊張関係がある国では
常識なのかもしれない。
入口を中へと進むと、駅舎の中では、たくさんのインド人が空港によくあるような
たった1台のX線検査機まで、手荷物検査のために並んでいる。
もっと設置すればいいのに…。
そういえば、チェキのフィルムって、インドのX線検査に耐えられるのかな?
急いで調べてみると、手荷物検査程度なら問題ないが、海外では強力なX線もあるため、「フィルムが入っているので、個別に検査してください」と係員に伝えることが推奨されている。
インドのX線…。無駄に強そう…。
念のため、バックパックからチェキ本体とフィルムを取り出し、首から下げて手荷物検査を通過しようとすると、係の警察官がめんどくさそうに手を細かく振って、ティケ、ティケ、チャロ。
このティケとは、OK。チャロとは、行け の意味だ。
なんだか飛行機の国際線のイミグレを突破したような開放感。
ようやく駅の構内に入ることができた。
因みに、そっと確認してみると、出口側から通れば、
手荷物検査なしで入れるようだ…。
- ホームにて
『列車№とシートGradeをホームの電光掲示板で確認すればいい。』
これは、EP.01で学んだインド列車の乗り方における基本の一つだ。
ここ、ジャイプールでも通用するのか…。
ホームのうえを見てみると、あるやんっ!ちっこい電光掲示板。
これで、乗るべき列車の到着ホーム、シートGradeに合わせた車両位置も
間違えることがない。
それだけでメチャクチャ安心だ。
11:45 列車が時間よりも早くやってきた。
遅れてくるイメージが強いインド列車だけに、速い時もあるのは予想外だ。
逆に気をつけておかないといけないなと改めて思う。
ホームと列車の角度と比率、臨場感がある…。少しだけ『撮り鉄』の気分を味わう。
11:50 ジャイプール → ジョードプル 18:30 …バラナシから来たのか…。
B1 スリーパーの下側シート
ホームの売店で買った『ベジ バーガー』を持って、席に座れば、
ブルーシティーへ向けて出発だ。
さよなら、ピンクシティー。
次回は、ジョードプルに向かう電車の中から
今日はここまで。