インドを旅する駐在員

1978年 生まれのサラリーマン。2015年からインド ムンバイに在住。国内外問わず とにかく ビール と 旅 が大好き。  最近、白髪が増えてきた…

インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.25

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-7.png

  • 列車は、西へと進む

ジャイプールを定刻に発車した列車は、7時間弱の道のりで

18:30 ジョードプルを目指す。

 

列車の中でB1グレードの席は、スリーパータイプで体を横にすることもできる。

トイレもインド式と洋式の両方が完備され、それだけでも長旅なら安心だ

 

そして何より、『チャイ、チャイ、チャ~イ』と定期的にチャイ ワラがやってきて、

甘いチャイを小さな紙コップに注いでくれる。

 

あゝ、快適。

 

今回のスリーパータイプは、窓際の一人席だ。

 

西に向かう列車なら進行方向に向かって、

座席がひらがなの『』の字のようになっている。

 

左の窓に沿うように縦になった席と、通路を挟んで向かい合う席に分かれている。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_0883-1-768x1024.jpg

背もたれを倒したベットに靴を脱いで上がり、kindleを出して

深夜特急』の続きを読もう。

 

列車の時間は、まだ、始まったばかりだ。

 

学生の頃の旅なら、移動時間や何もしない自由な時間のために文庫本を2,3冊持って行った。だけど、旅そのものが楽しくて、全く読まずに帰ってくることだって、何度もあった

 

文庫1冊をだいたい300ページと仮定すると、一冊の重さは約150グラム。

3冊なら450グラムになる。

 

バックパックの旅になると、この重量とスペースが意外と効いてくる。

 

愛用している『Kindle Paperwhite 防水機能搭載 wifi 32GB』なら、本体重量は、たったの182グラムと薄くて軽量だ。今回は、深夜特急 6冊分をダウンロードしてきているから、約720グラム 軽量化ということになる。

 

また、これが、フロントライト方式だから、4460のように40を越えて老眼が始まったおじさんの目にも優しく、長時間の読書でも疲れにくい

 

すっかり手放せなくなってしまった

 

深夜特急の本編は、熱狂の香港/マカオを飛び出して、マレー半島を南下してシンガポールを目指すことに…。

 

4460は、熱狂のジャイプールを飛び出してきたばかりだ。

 

4460は、2014年8月から 1年間、シンガポールに駐在員として滞在した

その間に、タイ、マレーシア、インドネシアベトナムなどマレー半島を中心に、

家族と旅行したり、仕事で出張したりもした。

 

その当時の思い出の景色や、食べ物のにおいまとわりつくような湿度をリアルに思い出す…。

 

この、マレー半島/シンガポール編は、

自分の海外生活のルーツをたどっているような、そんな気分になる。

 

深夜特急』については、別の機会に40歳を超えて感じたことを

レビューしてみたいと思っている。

 

どっぷりと思い出に浸りながら深夜特急を夢中で読んでいると、

列車が静かに停止する

 

少し休憩するようだ。

 

  • 走る若者

外に出てみると、停止した駅は、予想よりもはるかに小さな駅だった

大きく伸びをしてストレッチをする。

最近、身体がすっかり固くなっている。

今は、売店に行く必要もない。ジャイプールで、ベジバーガーも買ってきた。

 

このベジバーガー。 

パニール(インドのチーズ)のフライなどが挟まっていればまだいいが、バンズにキャベツの千切りを乗せて、スパイスの効いたオーロラソースをベタっとかけて、ハイ、出来上がり。というのが大半だ。でもこれが、慣れてくるとあっさりしていてなんとも食べやすい。

4460も嫌いではない

 

車内に戻って、ベジバーガーでも食べよう。

時刻を見ると14時を少し回ったところだ。

席について、少し遅くなった食事をとり始めると、

列車はまた、西に向かって動き始めた。

 

窓の外を見ていると、んっ⁉

5人ほどの若者が駅の壁を登って超えてくる

次々と壁から飛び降りると同時に全力疾走!

 

列車に乗る気だ!

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_0900-1024x768.jpg

若いって素晴らしい

 

壁を越えてきたから、もしかしたら乗車券も持たずに この列車に飛び乗る気なのかもしれない。きっと、若いあの子たちは、この列車に飛び乗り西に向かって貧乏旅行をする気なんだ。

 

勝手に妄想して、青春をお裾分けしてもらう…。

 

ところで、結構なスピードだったけど彼らは列車に乗ることができたのか?

結果を知ると興醒めするので、確認しないことにする…。

 

ゆっくりとkindleを手にして、また、深夜特急の世界へと入っていく。

 

次回は、いよいよ日没後のジョードプルに到着する。

今日はここまで。