インドを旅する駐在員

1978年 生まれのサラリーマン。2015年からインド ムンバイに在住。国内外問わず とにかく ビール と 旅 が大好き。  最近、白髪が増えてきた…

インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.28

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目覚ましが鳴りだす前に目が覚める

時刻は、4:55

 

素早く身支度を整えて、バックパックに荷物を詰め込む。

 

今日の午後には、列車に乗ってジャイサルメールへ移動するので、

親戚のおばちゃんの家風のこのホテルには、1泊だけの宿泊となる。

忘れ物がないようにしないといけない。

 

昨夜、女将さん早朝5時半にチェックアウトすると伝えると、

自由に出て行っていいよ』と言われた。

そういえば、チェックインの時も何の手続きもしていない…

ほんとにここは、ホテルなのか?

 

ホテルの扉を物音を立てないように、ゆっくりと開閉して外に出る

少し空気が冷たい

 

ジャイプールよりも西へやってきたが、朝は特に、気温も湿度も下がったと感じる。

 

メインゲートを開けると、子犬が走り寄ってくる。

インドの野良犬は、基本的には夜行性で、この暗い早朝は、まだまだ元気に活動する時間帯だ。母親らしき成犬が近づいてきて靴のにおいを嗅いでいる。

怒るかな、と思ったが、両足の間を通ってメインゲートの中に入って、

ゆっくり寝そべった

 

どうやら、合格らしい

 

ゲートは開けたままにしておこう。

 

  • 時計台へ

ホテル前の道は、メヘランガール城と時計台のある市場を結ぶ旧市街のメインストリートとなる。メインストリートと言えばかっこよく聞こえるが、道幅4mほどの狭い通りだ。

 

細かく枝分かれする路地を覗くと、青い建物がちらほらと見える。

 

今すぐ路地に迷い込んで、ブルーシティーに触れてみたい誘惑に負けそうになるが、

今ではない

今はまず、夜明けの時計台を目指そう。

右側に立派な寺院が見えてきた。

 

朝早くから、サリーで正装した女性が連れ立って参拝している

それにしても、こんな早朝から?

こんなにたくさんの人が?

不思議に感じて尋ねてみると『ディワリの特別なプジャだよ』と教えてくれた。

 

プジャとは、インドのお祈り、神事、祭事など広い範囲で使われる言葉だ。

 

ディワリは、インド歴でいう日本のお正月にあたる祭事だ。

年間を通しても、インド人にとって最も重要なイベントではないかと思う。

そして、ムンバイの市街地よりも地方へ行くほうが、その思い入れと

伝統文化へのこだわりが強いと感じる。

 

再びメインストリートを進んでいく。

しばらくすると、正面から朝日の気配を感じはじめた。

 

今日も快晴。いい天気が続いている。

 

突然、ふっと視界が広がる

そこは、ジョードプル駅から続く新市街地のメインストリートと旧市街のメインストリートが重なる大きな交差点。左を向くと時計台のある市場へとつながる。

 

日の出前に、なんとか到着できた

市場に入る立派な門の向こうに、時計台が見えている。時刻は6:30だ。

やっぱり、ワンピースの時計台に似ている…

 

  • メヘランガール城と時計台

早朝の市場は、ほとんど人がいなかった。

店舗も、露店もまだ仕事をする気は無いらしい。

 

時計台のほうへ進んでいくと急に視界が広がり、左からメヘランガール城が現れた

 

デカい…。圧倒的存在感だ。

このロケーション、左手を突き上げる アレ をやるしかないでしょう

 

次回は、寄せ集めの海賊団、結成…。

今日はここまで。