インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.34
- インド 列車 遅延…
ジョードプルの街歩きをしっかり堪能して、
13:50 余裕を持って1時間前に駅まで戻ってきた。
次の目的地ゴールデンシティー/ジャイサルメールを目指すためだ。
駅入り口の電光掲示板で、列車の予定時刻を確かめる。
んっ⁉14時台に来る列車ないやん…。
二度見どころではない。
三度も四度も手元の予約表と斜め上の電光掲示板を見比べる。
何か間違ったかな…?
ここまで時間通りに列車が来ていたこともあって、自分をまず疑う…。
4460、少し不安になる。
いや待てよ…
ここはインドやで…遅延してるんちゃうかぁ?
4460、少し冷静になる。
よし、駅員に聞いてみよう。
…14:50発のジャイサルメール行きは、時間通りに来ますか?
駅員『予定通り、2時間遅れてきます。』おおっ。予定通り…。
2時間遅れ…。さすがインド。堂々たる返答をいただいた。
もう一度、2時間遅れであることを確認すると、
駅員『間違いなく、2時間遅れ。』はっきりと答えてくれる。
日本なら、ニュースになるレベルの事件だ。
駅員を信じて2時間遅れだとすると、今から3時間も駅で待つことになる。
何だかもったいない気がする。
そうだ、せっかくだから、駅から新市街を歩いて時計台まで行ってみよう。
きっとまた、面白い発見があるはずだ。
なんでもポジティブに前向きにとらえたほうが、旅を楽しめる。
- 新市街地から時計台へ
再び駅から外に出ると、今度は右側に向かって進む。
旧市街地は左側へ、新市街地は右側へ、歩いたおかげで土地勘もよくなってきた。
新市街地の商店は、ちょっと若者向けの服屋や雑貨屋、
また、最近のデジタル家電を窓際に置いた電化製品屋や、携帯ショップなどが並ぶ。
それに対して、八百屋やスパイス屋、金物屋に鍵屋などを並べた旧市街。
お互い異なる品揃え、そして狙っている客層も違う。
少なくともここは、4460よりも若い世代を対象としていると感じる。
だって、学ラン 売ってるもん。???なんで???
右のもそうやっ!
ジョードプルでは、若い世代に学ランが流行ってるんかな…。
4460の高校時代は、黒の学ランに銀のボタンだった。どうでもいい周辺情報…。
少し進むと、またっ‼
今度は、赤かよ…。
ヤンキー学校の卒業式やないか…。これ、誰が買うんやろ…。
店内からオヤジ店主『緑もあるよ。何色がいいねん?』
4460は、白が好みかな。裏側に刺繍してくれる?って、ゆうわけないやろ…。
それにしても、女性のマネキンだけ顔がリアル…。
あれだこれだと刺激的な商店街を抜けると、
旧市街のメインストリートとの交差する広場まで歩いてきてしまった。
それにしても、早朝と比べるとものすごい人出だ。
これなら、石を投げれば必ずインド人に当たるはずだ。
門をくぐって、時計台までやってきたが、こちらも人がいっぱい。賑わっている。
EP.29で撮影した『ONE PIECE』写真も早朝じゃないと撮れなかったな…。
改めて実感する。
- そろそろ駅へ
15:15 そろそろ駅に戻るか。駅員は2時間遅れると言っていたが、
早く来る可能性も十分ある。ここは安全に16:00には、駅に到着しておきたい。
駅までの帰り道にワインショップを見つける。
インドでは、酒屋のことをワインショップと呼ぶ。
では、インドで最もメジャーなお酒がワインかというと、
ダントツ人気は、ウイスキーだ。
ワインは、ビールよりもラムよりもジンよりも人気がなく、マイナー扱いだ。
じゃあ、ウイスキーショップと呼べばいいやん、と思うが、
なぜか、ワインショップ。
インド人のこだわりが理解できない。
2時間遅れだと、ジャイサルメール到着は、21:46になる。
車内でこっそりいただいて仮眠をとるために、そう自分に言い聞かせて
ワインショップでワインのハーフボトルを2本調達した。
- 遅れてもいても、堂々と…
列車は、2時間遅れぴったりで堂々とホームにやってきた。
何が悪いんだと言わんばかりの、まさに、堂々たる態度だ。
逆に気分がいい。駅員も慌てたりしない。
はっと気づく。ここでA1シート予約やったんや!
A1シートグレードは、AC付きの4人1部屋となる。
もしかして、インド人と 3対1 かな?少し不安…。
列車に乗り込み、ドアを開けて4人部屋へ入ってみると
同じぐらいの年のおじさんが、一人で本を読んでいる。
どうも2人だけのようだ。
あぁ、これならゆっくり過ごせそう。
安心して会釈をすると、向こうも同じように考えていて、
同じように安心したのか、本から顔をあげて会釈を返してくれた。
次回は、インド列車 揺れに揺れて 遂に脱線の危機か…。
今日はここまで。