インドを旅する駐在員

1978年 生まれのサラリーマン。2015年からインド ムンバイに在住。国内外問わず とにかく ビール と 旅 が大好き。  最近、白髪が増えてきた…

インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.10

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  • ジャイプールの宿泊先に移動

今回の旅では、コロナ禍の現地で宿探しをするリスクを避けるため、

事前予約をしている。

 

今夜を含め2泊、ジャイプールでの足場となるホテルのアドレスをチェキヲさんに伝え、やっぱりゆっくり走る電動リキシャに揺られていると、あっという間に日が暮れてきた。

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インドでは、日中の気温が高いこともあるが、日没後に人がたくさん街に出てくる。

 

そして、夕食が遅い時間(午後9時以降)から始まり、みんな夜更かしが大好きだ。

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車窓の付いていないフルオープンのリキシャから眺めていると、日が暮れて灯がつきだした街に、どこからか活気が 湧き出てくるのを感じる。

 

電動リキシャが走り出して30分ほどたったが、まだホテルには、到着しない。

 

今夜のホテルは、駅から徒歩20分。

どちらかというと、ジャイプール市街地よりも駅寄りの住宅街に建つホテルを予約している。

 

これは、明後日にジョードプルへ移動するときに便利なようにと事前に考えていたが、騒がしい喧騒の中で、エネルギーを感じることができる ジャイプール市街地のホテルにしてもよかったのかもしれない。

 

そんなことを考えていると、チェキオさんが『着いたよ』と知らせてくれた。

 

  • 明日の約束

ホテルの前でチェキヲさんと明日の待ち合わせの話をする。

 

4460は、アンベール城には、象に乗って丘陵を上り 入城したいと考えている。エレファント ライドが始まるのは、7:30らしいので、是が非でも 朝一番に行きたい。

 

6:30にピックアップ来れる?

 

チェキオさん『もちろん

 

携帯電話の番号を交換しあって、チェキヲさんと別れる。

明日、時間どおりに来るかな?不安はあるけど期待してみよう…。

 

また明日ねー。

 

  • ホテルにチェックイン

チェキヲさんと別れて、振り返り 改めてホテルを正面から見てみる。

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まあ、一泊700ルピー。決して いいホテルではない…。

 

でも、アウトでもない。

 

ホテルのロビーに入りバックパックを下ろして、チェックインの準備をする。

ここまでの旅で、まだパスポートを出していない。

大概のことは、最強のカード。アーダールで何とか乗り切ってきた。

 

受付でアーダールカードを出すと予想通りすんなりと進む。

 

しかし凄いな…。感心していると、宿帳に直筆のサインを書くように促される。

Nationalityは、Japanっと。

 

すごい勢いでホテルの受付の男が、国籍の修正を求めてくる。

 

そうですか、そうですか。めんどくさいからINDIAって書いとくよ。

 

そうや、俺はインド人やねん

 

さてと、チェックインも終わったし、そろそろ部屋に案内してくれ。

今日は疲れた。

シャワーも浴びて少し休みたい。

 

薄暗い廊下を抜けた先の階段を上がり、セカンドフロアへ。

 

インドでは、日本でいうところの1階をグラウンド フロアと呼ぶ。

日本でいう2階をファーストフロアー。だからセカンドフロアは、3階になるのだ。

エレベーターの表示は、G → 1→ 2…となる。

これは、覚えておいたほうが良い。

 

しかし、このホテルにエレベーターは無かった…。

 

  • 緊急事態発生

狭い階段を上がり廊下の端まで進む。角部屋のようだ。

 

ボーイのにーちゃんがカギを差し込んで開けようとしたとき、部屋の中から音がする。

内側からドアに何かが当たってるぞ。

 

えっ‼

 

と思った瞬間ドアが開き、でかいネズミが2匹 足元を走り抜けていった。

 

まじか~。さすがにアウト

 

ボーイのにーちゃんも茫然。あのネズミ、どこ行ったんやろう。

フロントに戻って、すぐに予約を完全キャンセル。

さすがに、従業員と客の目の前でネズミが出てるだけあって、

すんなり宿泊費も返却。

 

泊まる当てがなくなってしまった…。

さて、どうしようか。

 

  • 宿探し

気を取り直して、宿探しをしよう。

まだ、19時を過ぎたところだ。

大きな問題ではない。

 

バックパックを背負ってしばらく歩いていくと、良さそうなホテルがある。

 

助かった…。

 

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ホテルのロビーで部屋の空きを確認する。

よかった、空室があるようだ。

 

ところで、一泊いくら?  

 

『一泊 3500ルピー。』

 

思わず声が漏れてしまう。高いわ~。

 

すると、受付の男が切り返す。

『いくらやったら泊まるんだ?言ってみろ。』

 

そういう感じね。

さすが交渉の国 インド‼ 思い切って言ってやれ!

2泊するから 一泊2200ルピー。

 

『いいよ』って、いいんや…

ありがとう。

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急に王様のような部屋で、2泊もできることになった。

 

明日からの旅も、なんだかうまくいきそうだ。

今夜は早めに眠ろう。

 

次回は、クセの強いアンベール城へ。

 

今日はここまで。