インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.31
- 常に左側に メヘランガール城を見ながら…
メヘランガールの城下町を散策するため、城を常に左側に見ながら、
反時計回りに歩き始める。
なぜ、反時計回りなのか?
特別な理由などない。単純に EP.28 でお世話になった親戚のおばちゃんの家のような宿から、時計台に向かうために歩きだしたら、
たまたま そうなっただけだ。
階段井戸をあとに歩き始めると、城の東側を歩いていることになる。
このまま北側に向かう。
東側は、割と新しい住宅地だ。どちらかというと、昨夜の宿や時計台のある西側から南側にかけてが、城下町の旧市街地が固まっていて、ぐるっと一周城下町というわけではないのかもしれない。
前方から、たくさんの大きな声が重なって聞こえてくる。小さな学校があり校庭に子供たちが溢れかえっている。屈託のない笑い声や歓声、元気な話声を聞きながら、少し元気になって反時計回りにどんどん進む。
北側に向かって少しずつ傾斜が出てきた。傾斜が徐々に坂道に変わり始める。
メヘランガール城の北側は丘陵地が広がるため、街は広がっていない。城の北側を回る道は、城のすぐそばのインコースをまわって西側に抜けることになる。そのかわりに、北側は、城と同じ高さまで丘陵を登る必要があるようだ。
地図を確認して歩きだすと、やっぱり高度が上がってきた。
高度が上がると景色も良くなる。
やっぱり、メヘランガール城 デカい。
それにしても、高度が上がると坂が増える。坂が増えると汗をかく。汗をかいたら喉が渇いた…。
ビールが飲みたい…。
- ビールを求めた結果…。
暑さによる疲労と、脱水による倦怠感が隠し切れない。『歩いて散策する』とは決めたものの、乾季のインドでは、適度な休憩は、命を守るためにも必要だ。
どこかで、少し休憩しよう。そう思って歩いていると、小さな売店が見えてきた。
助かった~。少し休んでいこう。できればビールが飲みたい。
小さな売店は、狭い間口に袋菓子をのれんのようにハンガーにぶら下げている。ハンガーをよく見ると、お菓子ぶら下げる専用ハンガーのようだ。特注品か?それとも市販品なんだろうか…。
奥の薄暗い店内には、爺さんが小さな椅子に座って店番をしているようすが見える。
見た感じ 日本でいうところの駄菓子屋。とてもビールが出てくる雰囲気ではない。
だけど、ここはインド。
チャレンジせずに後悔するぐらいなら、チャレンジして玉砕するほうがいい。
ビールはありますか?
駄菓子屋爺『冷えたビール、あるよ』
マジか…。あるんや…。一本ください。
んっ⁉緑色の瓶にカワセミのマークで『king Fischer』とか書いてないの?
そうか、もしかして地場のクラフトビールってやつですか!
駄菓子屋爺、やるやないか‼
一口飲んで、違和感が現実となる…。ナニコレ?
『FRUIT BEER』…。『NON‐ALCOHOLIC』…。これ、こどもびぃる やん…。
さすが、駄菓子屋…。
まあ、喉乾いてるから 何でもいい。
早く飲みたい。駄菓子屋爺、もう一本‼
駄菓子屋で補給を終えたら、次は西側、路地裏巡りだ。
次回は、青い路地裏へ。
今日はここまで。