インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.30
ジョードプルの旧市街がなぜ青いのか?それぞれの理由によって諸説がある…。
『害虫駆除のための塗料が変色した』『夏場が暑くなるのでクールダウンのため』『司祭階級の偉い人たちが自分たちの身分をはっきりさせるために塗った』…などなど…。
街を実際に歩き回ってみると、2つの『青』が共存している。
古くからそこにある『青』。
ブルーシティーを意識した最近の『青』。
どちらの『青』も、今のブルーシティーを彩る『青』に違いは ない。
昔も、今も、訪れる人を楽しませてくれる。
それだけで いいような気がする。
- 階段井戸を探せ
EP.29で、 『ONE PIECE』 風の撮影をした時計台から、階段井戸は近い。
歩いて向かう
階段井戸とは、砂漠気候や熱帯気候の土地を多く抱えるインドで、地中深くに掘った大きな穴を貯水槽として使い、地下深くの水面に至るために幾重にも重なる階段構造を備えている。また、その階段が外から見ると整った幾何学模様に見えることから、近年は、その規模や形状を被写体とする需要によって人気を集めている。
階段井戸に向かっていると、左側の視界が広がる。
貯水池があるようだ。
水は、インドらしくあまりきれいではないが、天気は、風もなく快晴。
水面に写るメヘランガール城、なかなかの眺めだ。
道の右側にも、小さな池があるな。
視界の端でとらえながら、階段井戸を探して前進する。
- 階段井戸。そこか…。
ここら辺のはずなのに、見つからない。見つけることができない…。この道を右に曲がったところにあるはずなんやけど…。
えっ⁉…もしかして溜池やと思ってたけど、これが、階段井戸⁉
さっき、通り過ぎた アレか…。
思い込みって、怖い…。
砂漠の階段井戸って、覗き込まないと見えないぐらい深くまで掘られていて、その側面に、幾何学模様の階段が続いている…。前段の解説のような絵面を想定していたが、
水がいっぱい潤沢にある。イメージとの乖離がえぐい…。
4460のイメージではこんな感じで、下まで階段が続いて―…。
井戸の脇で、魚に餌をあげていた叔母さまに尋ねると、
乾季が近づくと底が見えてくるらしい。
そうだ、今はまだ 11月。雨季が終わって 1ヵ月程度だった。
- メヘランガール城を反時計回りに
今日は、メヘランガール城には上がらない。そう決めている。
なぜなら、今日の夕方にジョードプルを出発し、ジャイサルメールを目指す。そして、今夜はジャイサルメールに泊まり、明日の夜には、またジョードプルに戻ってくる。
明後日には、ゆっくりメヘランガール城を探索する時間が持てるからだ。
※少し混乱した方は、冒頭の全旅程を参考にしてください。
そういうわけで、今日はメヘランガール城を中心に反時計回りに、ブルーシティーを散策する。
それにしても、君ら(白い犬)…。やり過ぎちゃうか。怒られるで…。
次回は、ビールの大切さを思い知ることに…。
今日はここまで。