インドを旅する駐在員

1978年 生まれのサラリーマン。2015年からインド ムンバイに在住。国内外問わず とにかく ビール と 旅 が大好き。  最近、白髪が増えてきた…

インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.33

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  • 路地を南へ進む

 EP.32 では、路地の奥の奥まで進み、ジョードプルの『青』

間近に感じることができた。

 

再び、広場から路地に戻って、建物の隙間を南に向かって移動する。

 

北側の丘陵地から離れる形になるので、南への移動は下り坂となる。坂を下り始めると『魔法』が切れてきたのか少しづつ青いところが少なくなってきた。

 

不意に後ろから、足音と人の気配を感じて立ち止まると、

たくさんのサリーを着た女性が4460の脇を通り抜けていく。

そのサリーの列は、30人を超える人数だった。列の最後の方に プジャですか?

と尋ねると『ディワリの特別なプジャよ』と教えてくれた。

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どんなプジャなのか気になってついていこうかとも思ったが、

このサリー集団には、一人も男性が含まれていない

 

女性だけの厳格なプジャだった場合、迷惑になることも考えられるので

そっとあきらめる

 

それにしても、周りを見ると知らない間に街の色がすっかり変わっている

 

  • 足元に違和感

以前にも触れたが、4460旅の靴として、今は廃盤カラーになった黄色のCamper beetleを愛用している。こいつは、ゴムひもを採用したシューレースにより着脱が快適なのに加えて、軽量でクッション性にも優れている。

何より黄色が気分をあげてくれる旅には欠かせない一足だ

 

そんな、beetleの左つま先に、歩くたびに引っ掛かりを覚える。よく見ると、一体ソールのつま先部分が、幅40㎜にわたって 深さ3㎜程度 口開きしてきている…。

軽いめまい…。早く処置をしないと…

どうやって修理するか?ゴム糊か…?乾かしている間、移動ができない…

いろいろ考えて悩みながらも足は動かして前に進む。

ここでこの靴とお別れするのは辛すぎる…何とかしな

 

悲壮感を漂わせながら歩いていると、

道端にしゃがみこんでいる人が視界に入り、立ち止まる

 

よく見ると、出張修理工の男性が、女性の足元でサンダルを修理している。

慣れた手つきで出し縫い糸を使い、ロックステッチ縫合で見事な修理をしている。

その方法があったか‼

 

  • 緊急手術

しかも、

この状況は、女性のサンダルがここで壊れました→修理工に電話します→針と糸だけ持って出発→スクーターで修理工やってくる→サンダル脱いで買い物中に修理。

こんな状況だろう

 

4460のbeetleも縫い合わせてもらおう!

 

この靴のつま先、縫える? 

出張修理工『楽勝…。白で縫うね。』凄い自信…。

糸の色も即決定。

っていうか、糸は、白か黒かの2択のみだ。

おもむろに、針と糸を取り出す。

慣れた足つきで靴を挟み込む。

割としっかり締め込んでくれる。

あれっ⁉出張修理工、ちょっと男前‼

…話がブレてまうわ…。

 

たった2分…できた!

これ以上傷口が広がらないように縫合できている!

あと5年、一緒に旅を続けられそうだ

 

ありがとう!ところで修理代は、いくら?

出張修理工『30ルピー安っす! 安すぎるやろ…。

 

衝撃に思わず 仰け反り ふらついたときに、

右の靴も口を開くんじゃないかと心配になった…。

 

次回は、遂に列車遅延の洗礼を受ける…。

今日はここまで。