インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.06
- シティーパレス周辺まで歩いてみよう。
ハワーマハールから出てきた4460は、ゆっくり街中を歩きたい気分だった。
駅からここまでナマムギ君のリキシャで来たので、街の雰囲気を掴めていない…。
駆け足で観光スポットを巡るのもいいが、写真を撮りに来ているわけではない。
どちらかというと、
まだインドで遭遇していない予想外の体験を求めにきているのだから、歩こう。
時間は十分にある。
歩き始めると、立派なものから日常的なものまで『門』が目に入ってくる。
ここは ラジャスタン ジャイプール 。
何重にも城壁と門を巡らせ仕切ることで、攻められにくく、守りやすくしてる。
さすが城塞都市。
攻めてきた敵兵が、門前で詰まったところを 正面上側と横から攻撃...
といったところか…。
何重もの堀と城壁と門の組み合わせによって、難攻不落の城下町を抱え
民を守ったことで繁栄を築いている。
政治的であり、戦略的でもある役割と意義に地形と立地がハマったときに、
城としての価値が高まる。
インドも 日本も 城の防衛戦略は似ていたのかも…。
- ジンリキシャー マン 『小さいリキシャ運転手:コリキ』登場
中世インドに思いをはせながら、城壁や門の造り、装飾をじっくり見ていると、
突然後ろから声を掛けらる。
振り向くと、小っちゃいリキシャーマン。
『乗ってく?』
ここで告白。
実は4460、20年ほど前になるが、学生の時にラグビーをやっていた。
今でも、体重80㎏ぐらいはある。
恥ずかしながら2018年ごろには 96㎏まで増加したが、
慎ましいダイエット生活の末、現在に至る。
話が少し逸れたが、…おっちゃん、そのリキシャって人力車だよね…。
京都 嵐山とかで走ってるやつ。たぶん、漕ぐタイプやんな…。
しかも、おっちゃん。見たところ その人力舎乗ったら、足届かんよね…。
『オレ、タイジュウ、80㎏、オモイ。アナタ、コゲナイ。』
コリキ『大丈夫、乗ってみろ』
まじか。覚悟はできてるんか?
ヨシっ!コリキのその心意気を買って 乗りましょう!
ちょうど腹もすいてきたところだ、コリキおすすめのホテルまで行ってくれ!
※インドでは、街の小さなレストランや食堂のことを『ホテル』と呼ぶ。
じゃあ、宿泊するホテルを何と呼ぶのか気になるところだが、これも『ホテル』。
なんでも『ホテル』。
余計混乱する。インド、カオス…。
コリキ『任せとけ~!』
コリキのジンリキシャ―で昼飯を食いに行こう。
- コリキ KOノックアウト
だから、言ったやん。
きついでって。
やっぱり コリキ、サドルに座ってペダルが一番下になるときに、
足が届いてない。24時間 立ち漕ぎ 状態。
しかも、自重がないからペダルに力が伝わらない。
4460も、さすがに自分より年上の人生の大先輩にジンリキシャ―を漕がせて,
おなかが減っているとはいえ、悠々とごはん食べに行くのには、
さすがに気が引ける。
しかも、歩くほうが早いぐらいの速度。
…漕ぐの変わろか?…
コリキ『だ、大丈夫…。』
きっと変わりたいって言いたかったはずや。だって、息上がってるし、汗がえぐい。
無事にホテルに着いたら、昼ご飯一緒に食べよ~ぜ。
コリキ、体重増やさな仕事にならんで。
コリキ『サンキュー、サー。いただきます。』
断らないところ、いいよ。コリキ。
昼ご飯、結局 コリキと一緒にビールまで飲んでしまった。
このホテルの竜田揚げ風 タンドリーチキン旨かったな~。
ビール2杯を飲んで、コリキ 撃沈。支払いを済ませて、コリキとはここでお別れだ。
次回は、ジャイプールで新たな登場人物との出会い。
今日はここまで。