インドで一人旅『列車で行くしかないでしょ 』 EP.18
- 電動リキシャ運転手 チェキヲさんと再会
ジャイガル要塞からの下り道をつたってアンベール城の脇を抜けて、
湖のほとりの駐車場まで戻ってきた。
時刻は、12時前。
早朝は、誰もいなかったこのスペースも、土産物やインドスナックを販売する露店、
観光にやってきたインド人グループで溢れかえっている。
声をかける人、かけられる人。絡む人、絡まれる人…。
みんなそれぞれ自由にやっている。
駐車場だけで、1万人ぐらいいるんじゃないかと感じる。
様子を見ているだけで、元気になる。…ような気がする。
突然、肩をたたかれる。
…絡まれる人になったか?…
振り返えると、チェキオさんが申し訳なさそうに立っていた。
寝坊した?
チェキヲさん『起きれなかった…。』
…この時間、そうでしょうね…。
チェキヲさんとは、EP.07 で出会い
EP.10 で今日の旅路をサポートしてくれる約束をしていたが、
やっぱり、寝坊しやがった…。
まあ、インド人にはよくあることだ。
気にしないでここから一緒に行動することにしよう。
チェキオさん『アンベール城に行った?』
おいおい、行ったにきまってるやろ…。
- 寝坊した チェキヲさんと一緒に ①
チェキオさんのボロボロの電動リキシャに乗り込んで、
先ずは、ジャル マハールへ行こう。
朝日が昇る景色が印象的だったが、建物自体は逆光でよく見えなかった。
じっくりと見てみたい。
行き先を伝えて、さあ、スタート。
すぐに峠を登り始めたがやっぱりチェキオさんの電動リキシャは、スピードが出ない。
あかんのちゃうか、このポンコツ…。
おっ。あれは、ラクダちゃうか?
電動リキシャが遅いから、iPhoneを慌てて出して構えても、
被写体として完全に捉えることができた。
ラクダって、正面からみると 結構 薄いんやね…。
峠を登り切って下りになると、ポンコツが息を吹き返した。
チェキオさんも調子が出てきたようで、前のめりになって 今までにない速さで
カーブを攻めていく。おい おい おい おい、バラバラになるぞ…。
おっ。あれは、象 ちゃうか?
おいおい、スピードが出すぎて、被写体切れたやないか…。
でも、体の大きい動物を見ると、4460、妙に盛り上がってしまう。
- 寝坊したチェキヲさんと一緒に ②
峠の下り。ポンコツは、最速だった…。
電動リキシャの横に『藤〇豆腐店』とか書いてないやろな…。
アホなことを考えているうちに、左側からジャル マハールが見えてきた。
ああ~、そうか。
ブロッコリーみたいに見えていたのは、建物の屋上の木が見えてたんか…。
それにしても、朝と日中で表情が一変した。これは、夕日の時間もいいかもしれない。
ジャル マハールの湖岸にも観光客が増えてきた。
観光客が来るところには、露店も集まってくる。
4460は、小腹がすいてきたので、露店のスナック屋でサモサ バオを買い、
湖畔のベンチに座って食べることにする。
…チェキヲさんも食べるか?…向こうで大きくうなずいている。
おっちゃん、サモサ バオ、2個ちょうだい。
おなかを満たしたら、チェキオさんと何処へ行こうか?
次回は、野性味あふれるモンキーテンプルへ
今日はここまで